原作の初キスの後……↓ 「黒崎は、相手が私じゃなくても、ああいうことするの?」 泣きそうな顔で、 それでいて、恥ずかしそうに聞いてくるもんだから、 俺は正直に答えた。 「ああ、仕事だからな。でも、プライベートは別」 「……?」 この分からず屋め。と思った。 本当にキスしたいのは、 お前だけだなんて、 俺にそんな歯の浮くようなセリフを吐かせる気か? 「お前以外にはしたくないってことだ。 じゃあな、ご苦労様」 「ちょっ待って黒崎!」 服の袖をグイと引っ張られて、立ち止まった。 だから、振り返って、彼女の格好を見た。 せっかく買ってやったのに、勝手に脱ぎやがって……。 「なぁ、もう一回させろよ」 「えっここで?」 「そっさっきは味わえなかったし」 彼女の唇を再び奪った。 何やってんだ。俺……。 本当のことは嘘で覆い隠さなきゃ行けないのにな……。 クロサギ トップへ戻る 小説